IntelliJ IDEA 13と13.1の新機能
IntelliJ IDEAは各リリースでUI、エディター、ツール、フレームワーク連携などIDEの全般にわたって改善を施しています。 IntelliJ IDEA 13と13.1にて追加、強化された機能をご紹介します。
IDE全般
Java 8
IDEA 13.1にて新しい言語機能のコーディングアシスタンスなど、Java 8のサポートはより強固なものとなりました。 より詳しく…
Nashornデバッガ
Java 8のサポートに加え、最新のJVMベースJavaScriptエンジンであるNashornのデバッガが加わりました。 より詳しく…
Chronon 連携
The new Chronon プラグインにより、Javaプログラムの実行状況を記録し、あとからプレイバックすることが出来ます。複雑なバグの対処に大変有用です。
新しいルックアンドフィール
IntelliJ IDEA 13ではWindowsとLinuxのルックアンドフィールがより洗練されました。
フォルダへのナビゲーション
"Navigate to File"を使うことでフォルダへ素早く移動することができます。
リソースルート
リソースディレクトリに置かれているファイルはリソースパターンの設定や、明示的なコンパイルなしに自動的に出力先ディレクトリへコピーされます。プログラムコードを書き換えずに画像を差し替えながら見栄えを調整する作業などの効率が大変上がります。
プレゼンテーションモード
新しく搭載されたプレゼンテーションモードでは講演やデモンストレーションに不要なボタン類を隠してエディタフォントが大きくなりますので効率的・効果的にプレゼンテーションを行えます。
複数行選択
IntelliJ IDEA 13.1では待望のSublime Textスタイルの複数行選択を行えます。もちろんIDEAならではのコードアシスタンスなども複数行選択に対応しています。
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どこでも検索
Shiftキーを二回押すことで現れるパワフルな検索窓よりプロジェクト内のクラス、ファイル、アクション、果てはIDE設定まで瞬時に呼び出すことができます。
レンズモード
スクロールバーに表示される警告やエラー箇所にマウスカーソルをホバーさせると該当箇所のコード断片がメッセージ等と共に表示されます。
ストリングリテラルやコメント内の検索
ストリングリテラルやコメント内に絞って検索を行えるようになりました。
スピードサーチ
IDEAのあらゆる箇所で有効なスピードサーチ(インリメンタルサーチ)ではマッチする箇所がハイライトされるようになり、素早く目的にたどり着けるようになりました。
ターミナル
ビルトインコマンドラインインターフェースによりローカルで、またはSSHでリモートで任意のコマンドを走らせることができます。
Linuxプラットフォームでフルスクリーン
フルスクリーンモードはWindows、Mac OS Xに加えてLinuxでも使えるようになりいました。
パフォーマンス
インデックス作成中のエディタの反応がより機敏になりました。
ユーザーインターフェース
刷新されたUIはよりわかりやすく機能的にまとめられとり、ツールバーやツールウィンドウはデフォルトで折りたたまれています。
Postfix Completion
IntelliJ IDEA 13.1では新しいコード補完機能により生産性はさらに高まります。
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クラスファイルへのナビゲーション
"Navigate to Class"と"Navigate to File"アクションのナビゲーションは高速化され、タイプに対してほとんど遅延なく表示されるようになりました。 より詳しく…
デバッガ
JDKのソースなど、デバッグ情報なしでコンパイルされているサードパーティコードもデバッガ内でローカル変数を確認できるようになりました。 より詳しく(英語)…
また"Smart Step Into"は匿名クラスやラムダ式もサポートしました。 より詳しく(英語)…
Contractアノテーション
新しいアノテーションによりメソッドの引数と戻り値の制約を宣言できるようになりました。
Contractアノテーションを使うことでIDEAがコードフローをより深く理解する手助けになります。 より詳しく(英語)…
生成コードルート
IDEAは自動生成されたリソースがリファクタリングなどで意図しない変更が加わらないよう守ってくれます。
使用箇所の検索
使用箇所の検索(Find Usages)ではよく使われるシンボル(getInstance(), getName()など)が今まで以上に早くヒットするようになりました。
Java EE 7Ultimate
JSF 2.2
エディタは最新バージョンのJSFをサポートします。(flow, action, contract, pass-through attributeなどのコードアシスタント含む)
さらにIDEは自動的にフレームワークを検出してくれるようになり、ファセットの設定は不要になりました。
エンタープライズビュー
Java EEの視点からプロジェクトを俯瞰して素早く必要なファイルにアクセスできるエンタープライズビューを新たに導入しました。
ライブラリ
もうJava EEのライブラリを手動でダウンロードする必要はありません。アプリケーションサーバが提供するライブラリをIDEAが認識してくれます。
CDI 1.1
インジェクトされた依存に対するナビゲーション、コード解析、ダイアグラムが改善され、新しいアノテーションやbeans.xml設定もサポートしました。
JAX-RS 2.0
新しいJAX-RSアノテーションをサポートし、パラメータの設定にはスマートコードアシスタンスが働きます。 より詳しく(英語)…
WebSockets
WebSocketsアノテーションをサポートし、パラメータの設定にはスマートコードアシスタンスが働きます。
アプリケーションサーバ
Glassfish 4.0、WildFly 8、Tomcat 8、WebLogic 12.1.2、WebSphere 8.5.5、TomEE 1.5.3、Virgo 3.6.2、tcServer 2.9.3を含むオープンソース、コマーシャルサーバをデフォルトでサポートします。
バッチプロセッシング
バッチジョブ定義のコードィングアシストは非常に洗練されており、コード補完やナビゲーション、コード解析などを活用できます。
RESTクライアント
REST APIのテストツールが強化され、認証が必要なAPIの呼び出しや呼び出し履歴の保存ができるようになりました。
HerokuとOpenShift
HerokuやOpenShiftへのデプロイがIDEから簡単に行えるようになりました。
またIntelliJ IDEA 13.1ではOpenShiftにデプロイしたアプリケーションのデバッグが行えるようになりました。
Spring Frameworks Ultimate
コンテクスト設定
IDEAは@Configurationで定義されていながらもマッピングされていないコンテクストを自動的に検出し、プロジェクトで適切に設定するよう促します。
プロジェクトをインポートした際、XML設定ファイルもスキャンしてプロジェクト設定に追加するよう促します。
Spring MVC View
Spring MVC専用の新しいツールウィンドウではプロジェクト内のコントローラメソッドに素早くたどり着いたり、マップされたURLやメソッド、コンテントタイプといったHTTP関連情報を表示したりといったことを簡単に行えます。
Beanドキュメンテーション
クイックドキュメンテーションポップアップでは、Bean固有の情報、たとえばJavaDocや定義しているXMLファイルの場所、プロフィール、ステレオタイプなどを素早く確認できます
パフォーマンス
膨大な数のbeanを抱えるプロジェクトを開いてもサクサクと動作するようになりました。
BEANSビュー
新たに導入されたBeansエクスプローラツールウィンドウではプロジェクト内で設定しているBeanの実装コードに素早く飛んだり、依存情報やダイアグラムを表示したりといったことが簡単に行えます。
Android Tools
Android Studio
IntelliJ IDEA 13.1はGoogleの新しいAndroid開発者向けツールであるAndroid Studioの機能を包含していいます。 Recent changes…
Gradleビルドシステム
IDEAはGradleベースの新しいAndroidビルドシステムとシームレスに連携します。Gradle DSLのコードアシスタンスも強力です。
Nine-patchエディタ
9-patchグラフィックファイルを内蔵の9-patchエディタで編集できます。
宣言部にナビゲート
manifest内で宣言しているActivity、Serviceといったクラスへ素早く移動できます。
Lintインスペクション
Android特有のコード解析がより強力になりました。
RenderScript
RenderScriptファイルのシンタックスハイライトを搭載しました。
関連するファイルへのナビゲート
レイアウトファイル、アクティビティ、フラグメントなど関連するファイルを"Go to Related File"アクションで簡単に行き来することができます。
XMLエディタ
XMLファイルのコード補完、必須属性のサジェストや、コードスタイルで指定した順序での整形などが行えます。 より詳しく(英語)…
Logcat
Logcatツールウィンドウが刷新され、パッケージ名でログを絞り込むことができるようになりました。
データベースアクセスUltimate
IDEAは接続しているAndroidデバイスの埋め込みSQLiteデータベースにアクセスできます。 より詳しく…
IDEA Ultimate内蔵のデータベースツールからテーブルの確認、データの編集やSQLの発行を行えます。
レイアウトプレビュー
レイアウトプレビューが改善され、複数のデバイスでの見栄えを同時に確認できます。
カラーピッカ
XMLやレイアウトファイル内で新しいカラーピッカを使えます。
Gradle 連携
依存ライブラリののインポート
依存ライブラリのインポートは大幅に強化されました。IDEAは依存スコープを正しく認識し、バージョンが変わった際適切に置き換えてくれます。
クイックドキュメンテーション
Groovy DSLでクイックドキュメンテーションポップアップが使えるようになり、その場でドキュメントを確認できるようになりました。
WARアーティファクトのインポート
gradleビルドファイルを読み取ってWebファセットやWARアーティファクトを自動的に設定してくれるようになりました。
デバッガ
text, execなどで実行したタスクをデバッグできます。
パフォーマンス
Gradle 1.8のおかげでプロジェクトのインポートはより高速になりました。
Groovy
その場でリファクタリング
変数・フィールド・パラメータの導入といったリファクタリングを煩雑なダイアログなしにその場で行えるようになりました。
ラベルのフォーマット
Codeスタイル設定でラベルブロック別にインデントスタイルを指定出来るようになりました。on for the label blocks.
Spockテスト
テストに関連するコード生成アクションを実行した際、Spockライブラリを使うようサジェストするようになりました。
インスペクションとインテンション
finalなシンボルや@Immutableクラスを認識し、変更を加えようとしているコードがあれば警告してくれます。
メンバーの昇格
新しいリファクタリングによりクラスメンバーをスーパークラスやインターフェースへ昇格させることができるようになりました。
Languageインジェクション
GStringリテラルやString結合箇所内にLanguageインジェクションが行えるようになりました。
Scala
より早いWorksheets
新しいScalaプラグインではworksheetsが早くなりました。評価結果はほぼ瞬時に現れます。
より詳しく…
コンパイラパフォーマンス
内蔵のインクリメンタルScalaコンパイラにより最大25%高速化されました。
より詳しく…
equalsとhashCodeの生成
equals()とhashCode()はどんなクラスでも好きなタイミングで"Generate new"アクションより生成できます。
Web Development Ultimate
Angular JS
AngularJSのサポートを強化し、コード補完やナビゲーション、クイックドキュメンテーションが洗練されました。
Cucumber JS
IntelliJ IDEAはビヘイビア駆動開発フレームワークCucumberフレームワークのJavaScript実装であるCucumber JSをサポートしました。
JavaScriptモジュール
RequireJSとAMDサポートの強化によりモジュール管理がより簡単になりました。
CSS
Extract Inline CSSリファクタリングによりインラインCSSの抽出が行えるようになりました。
Ipage PreviewとExtract Imageリファクタリングにより画像をdata:uri属性に置き換えることが出来ます。
LESS、Sass、SCSS
LESS、Sass、SCSSでパンくずナビゲーションやsuppressible inspectionsが働くようになりました。
TypeScript 0.9
最新のTypeScriptをサポートし、ジェネリクスやenumが使えます。
Spy-js
spy-jsサポートによりトリガされたイベントのリストを確認し、スタックトーレスからソースコードを追うことができます。
JavaScriptデバッガ
Google ChromeやNode.jsのJavaScriptデバッガが改善され、Elementsタブで現在のページのDOM要素を手軽にブラウズできます。
Emmetプレビュー
Emmetで書いた省略形が実際にtabで展開する前にプレビューできるようになりました。
Emmetで囲む
HTMLコードの断片をEmmetコードで囲って書けるようになりました。
Karma
KarmaテストランナーとIstanbulコードカバレッジツールに対応しました。JavaScriptのテスト結果はきれいに、ビジュアルに確認できます。
Dart 1.0
最新バージョンのDartをサポート。Dartiumブラウザと連携し、コード解析はかなり高速になりました。
FlashとFlex
最新バージョンのApache Flex SDK、Adobe AIR SDKをサポート。多くのバグ修正やユーザービリティの改善がなされています。
Bower
Bower連携によりプロジェクトのクライアントサイドライブラリの検索、インストールや管理を簡単に行えます。
Stylus
Stylus stylesheet言語を基本的なサポートでコード補完やコードフォーマット、CSS生成ができます。
Compass
Compass CSSフレームワークに対応し、コード補完や利用箇所の確認(Find usages)、mixinや変数が使えます。
Web Components
Web Componentsの初期的なサポートを実装しました。
EJS
EJS JavaScriptテンプレート言語をサポートし、コード補完やフォーマットなどができます。
MustacheとHandlebars
HandlebarsとMustacheテンプレートエンジンのシンタックスハイライトとコードフォーマットができるようになりました。
データベースツール Ultimate
データソース設定
データソースの設定ダイアログが刷新され、設定が一層簡単になりました。
データベースを指定すればIDEAが自動的に必要なJDBCドライバをダウンロードしてくれます。
プライマリキーより利用箇所を探す
テーブルエディタ内で、選択している行を参照している別のテーブルをプライマリキーを元に洗い出すことが出来ます。
ステートメントのハイライト
カーソルが位置するステートメントのブロックをハイライトします。
ストラクチャビュー
SQLファイル、テーブルエディタと結果ビューに新しいストラクチャビューが出来ました。ツールウィンドウとして、またはクイックポップアップとして表示できます。
このビューで、簡単にカラム間を行き来したりフィルタリングや順序の制御を行えます。
データを外部キーで取得
新しいアクションではテーブルエディタで選択中の行を外部キーで参照しているデータを表示できます。
Transposed Row View
テーブルエディタの選択行の置き換え記録を表示するビューです。
H2、SQLiteファイル
H2, SQLiteのファイルやDDLをデータベースツールウィンドウへドラッグ&ドロップするだけでデータソースの設定が完了します。
フィルターと順序
テーブルエディタと結果ビューが改善され、フィルタリングや順序指定が簡単にできるようになりました。
カラムの順序指定はDBサーバサイドで処理されるようになりパフォーマンスが向上しました。
外部キーでナビゲート
テーブルエディタで選択中の外部キーを参照している行へジャンプできます。
スマートコード補完
外部キー定義を解析することでスマートコード補完がjoin句に対しても働くようになりました。
データベースカラー
データベース別に色を設定しておくことでデータベースツールウィンドウやテーブルエディタで操作中のデータベースが見分けやすくなりました。
バージョンコントロール
GitとMercurial履歴ビュワー
超高速な履歴ビュワーはフィルタ機能が強化され、複数のブランチ、cherry-pickを選択して可視化することができるようになりました。
Subversion 1.8
最新のSubversionをネイティブのSVNコマンドでサポートします(SvnKitは使わなくなりました)。
GitHub
"Create Pull Request"アクションによりIDEを離れずにプルリクエストを行えるようになりました。
沢山のバグ修正やユーザービリティーの改善に加え、IntelliJ IDEA 13.1では二段階認証もサポートしました。
Mercurial
ブランチとブックマークの作成、更新、マージ、スイッチは刷新されたインターフェースで簡単になり、Ammend commitも行えるようになりました。
コミットダイアログ
コミットダイアログはよりコンパクトなインターフェースになりました。
フィーチャーブランチ
タスクを切り替えると、IDEAがひもつけられているフィーチャーブランチに切り替えてくれます。タスクをクローズするとブランチはmasterへ自動的にマージされます。
過去のバージョン
IntelliJ IDEA 13
- Java EE 7の完全サポート
- Springサポートの強化
- Gradleサポートの強化
- Android開発の新ツール
- Git、Mercurial、Subversion対応強化
- SBT連携の内蔵化、Scalaサポートの強化
- データベースツールとSQLサポートの強化
- ターミナルツールウィンドウ
- CloudFoundry 2.0、OpenShiftとHerokuデプロイメントツール
IntelliJ IDEA 12.1
- Java 8サポートの強化
- RetinaサポートとWindowsにおけるフルスクリーンモード
- Groovy 2.1サポート
- Scalaサポートの強化
- Gradle連携の強化
- Spring Framework 3.2、Play Framework 2.1サポート
- Adobe Gaming SDKサポート
- CoffeeScript、TypeScriptとDartのsource mapsによるデバッグ
IntelliJ IDEA 12
- Darculaテーマ
- 新しいコンパイラモード
- Java 8サポート
- Android UIデザイナ
- Springサポートの強化
- Play 2.0 for Java/Scalaサポート
- 新しいデータベースツール
- CloudFoundryとCloudBeesサポート
- インテリジェントコードフォーマット
- Drools Expertサポート
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