ReSharper8.2の新機能
Visual Studio 2013との連携、まとめて行えるコード修正、プロジェクト依存ビューワ、TypeScriptのマルチファイルテンプレートサポートなど、ReSharper 8の新機能をご紹介します。
Visual Studio 2013サポート
ReSharper8.0ではVisual Studio 2005, 2008, 2010, 2012に加えて最新のVisual Studio 2013にも対応しています。 またVisual Studio 2013のエディタの目玉機能であるPeek DefinitionやEnhance Scroll Barといった機能にも最適化されています。
プロジェクト依存ビューワ
Visual Studio 2010以降では"Project dependency viewer"によりソリューション内のプロジェクトの依存関係をコンパイルすることなく俯瞰することができます。
ReSharper 8.1ではビューワをさらに改良し、パフォーマンスや間接的な依存関係の可視化といった面が強化されています。
素早いコード修正
新しく導入されたFix in Scope機能により、ソリューション全体、プロジェクト全体、または指定したスコープ内でReSharperが検出する問題をまとめて自動修正することができます。例えば利用されていないディレクティブや不要なキャストなどの修正ができます。
TypeScriptサポート
ReSharper 8.2では先進的なTypeScriptサポートによりリネームや変数の導入といった新しいリファクタリングやCreate From UsageクイックフィックスやImport Moduleコンテクストアクション、定義箇所、利用箇所へのジャンプ、スマートコード補完、コードの再構成、そして利用されていないパラメータの検出や誤ったCSS参照の指摘といったコードインスペクションも搭載されています。
Version 8.2ではJasmine 2.0をユニットテストランナーとして使うこともできます。
マルチファイルテンプレート
ReSharper8.0より、ファイルテンプレートは複数のファイルを一度に展開することが出来ます。例えばメインのロジッククラスと拡張クラスのペアをまとめて生成するといったことができます。
ナビゲーションの改善
どこでも検索(Go to Everything)によりファイルへ、クラスへ、メソッドへ単一の入力ボックスよりジャンプすることができます。ナビゲーションアクションでの行番号サポート、Assembly Explorerによるアセンブリのブラウズ、ジャンプ、そしてNavigate to Generic SubstitutionsとNavigate to Assembly Explorerの二つのあたらしいナビゲーションアクションが搭載されました。
コマンドラインバージョン(無償)
ReSharper 8はVisual Studioを抜け出して、無料のスタンドアロンツールもリリースされました。 CIサーバやバージョン管理システムと連携させてReSharperのインスペクション機能や、重複コード検出機能をビルドサーバで自動的に走らせることができます。
バグフィクスとパフォーマンス向上
ReSharper 8.2では8.0.xや8.1リリースにて見つかった140を超えるバグ修正が施されています。また検索結果、インスペクション結果のツールウィンドウが改善されてメモリ使用量を大幅に削減したため、この機能を頻繁に使う方にとっては大きなエクスペリエンス向上となるでしょう。
より多くのコードインスペクション、クイックフィックス
ReSharper 8ではより多くのコードインスペクション、クイックフィックスとコンテクストアクションが導入されています。たとえばC#で再帰呼び出しを反復処理にコンバートするクイックフィックスなどです:
ReSharper 8.1ではさらに実行時に無限ループを引き起こす可能性のあるforループの検出も行ってくれます:
ソリューション全体のリファクタリング
特に要望の多かったリファクタリング機能、インスタンスメソッドの移動(Move Instance Method)が搭載され、メソッドをstatic化することなく別のクラスへ移動することができます。
さらにパラメータのインライン化(Inline Parameter)やChange Signatureでインテリジェントに働くPull Parameterも新たに追加されました。他にも多くの新しいリファクタリング機能がありますが、XAMLのリファクタリングも搭載されています!
先進的なXAMLサポート
XAMLコードを扱うデベロッパ向けにXAMLのインスペクションやgridのクイックフィックス、依存プロパティのリネームを始めとする数多くの新機能を搭載しています。
ReSharper 8ではXAML向けのリファクタリング、Extract Style、Extract/Move Resource 、Inline Resourceが搭載されました。
ReSharper 8.1ではXAMLのダブルコンプリーションやタイプアシスタンスアクションにより開発生産性を大幅に引き上げています。
さらに「空気を読む」コード補完
ReSharper 8ではIntelliSenseがさらに強化され、拡張メソッドの利用やタイプのインポートなどもコード補完候補として提示するようになりました。
さらに、ダブルコンプリーション(補完候補を出すショートカットを2回押す)ではコードのコンテクストに関連するコード生成も候補にあげます。
CSSサポートの強化
CSS属性の利用箇所のよりスマートな検索、CSS向けの新たなコードインスペクション、CSS3とそれ以前向けで設定可能な各種人気ブラウザコンパチビリティチェックなど
より強固になったJavaScriptサポート
ReSharper 8.1ではSSR(Structural Search and Replace:構造検索と置換)によりJavaScriptサポートを一層強化します。またJavaScriptシンボル間のジャンプやリネームも強化されました。
一歩進んだ拡張性
NuGetベースの拡張機能マネージャーによりVisual Studio 2010以降ではエクステンションを見つけたり、インストールしたりアンインストールしたりといったことが簡単に行えるようになりました。「エクステンション」はプラグインだけでなくテンプレートセットやSSRパターンも含みますのでプロジェクト内で、組織間での共有がもっと楽になります。
ReSharper 7
2012年7月
- Visual Studio 2012サポート
- リファクタリングの強化
- スムースなコードフォーマット
- コードレビューの改善
- メンバ階層
- CSSスタイル階層
- ユニットテストの改善
- JavaScriptサポートの改善
- 命名規則スタイル設定の改善
- Windows 8、WinRTアプリケーション開発のサポート
- INotifyPropertyChangedサポートパック
- XAMLサポート強化
- Generateメニューの改善
- マルチレベルのAlt+Enterメニュー
- 新しいインスペクションとクイックフィックス
- Contractアノテーション
- ASP.NET 4.5、ASP.NET MVC 4サポート
- LightSwitch、SharePointサポート
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