本エントリはGoogleのAndroidチームのソフトウェアエンジニア、Alex Ruizさんのブログエントリを翻訳したものです。
翻訳版の公開を快諾いただきましたAlex Ruizさんに感謝いたします。
ネコはカバンから飛び出した(訳注:秘密が明らかに!といった意味の慣用句): 昨日、Google I/Oの基調講演にてIntelliJ IDEAベースの新しいAndroid IDEであるAndroid Studioを発表しました。これは私のチームがここ数ヶ月あたってきたものです。
Web上での評判を見る限りAndroid Studioはとても歓迎されているようです。個人的に聞いた中でうれしいのは"素晴らしい!(awesome)"、"ファンタスティックだ!"、そして"とてもクールだ"というものです。
Android Studioの特徴をここに挙げます。近日中にこのIDEについてはもっと詳しく書く予定です。話を続ける前に明らかにしておかなければならないのは以下のことです。
これは個人のブログです。ここに書いてある意見は個人的な見解であり、雇用主であるGoogleのものではありません。
さて、続けましょう。
・我々のゴールはGradleセントリックにすること
我々は新しいGradleベースのビルドシステムを開発するため、Gradlewareの方々と密に働います。今現在Android Studioでは新しいGradleベースのAndroidプロジェクトを作るか、既存のプロジェクトをインポートするかを選択できます。Android Studio上でビルドをする際、IDEAのデフォルトのJava builderは無効化して処理はGradleに委譲しています。Android Studioによるものも、コマンドラインによるものも、ビルド成果物は全く同じです。我々のゴールはGradleのビルドファイルを唯一の真実の源とすることです。
・これはアーリーアクセスプレビューです
既にAndroid Studioでアプリケーションを作ることは出来ますが、まだ幾分荒削りな部分、バグ、未実装の機能があります。アーリアダプタよりバグレポートや機能リクエストをたくさんいただければ幸いです。既知の問題はここで確認できます。
・まだEclipseはサポートしている
Eclipse ADTはサポートしていく予定です。実際の所、Graldeサポート機能をADTにも追加する予定すらあります。ただEclipseで、特にJDTでわずらわしいのはAndroid Studioのようにスムースな開発体験を保証できないことです。しかしながら、EclipseベースのAndroidプロジェクトをGradleプロジェクトとしてエクスポートして、Android Studioでインポートすることは可能です。
・これはIntelliJ IDEAフォークではない
我々はこれまでJetBrains – 最高のJava IDEだれIDEAを開発している企業 – と大変緊密に仕事をしてきました。そしてこれからも継続して協業していきます。JetBrainsは我々のチームがAndroid Studioを開発する上で必要な変更をIDEAのプラットフォーム上に実装してくれました。いずれIDEAのプラグインとしてAndroid Studioを利用できるようになるでしょう。
今のところはここまでです。今後のAndroid Studio関連のブログポストにご注目ください (^_^)
アップデート: XavとTorのGoogle I/OにおけるセッションがYouTubeで公開されました!
本エントリはAlex Ruizのブログポストを翻訳したものです。翻訳に際して相違があった場合はオリジナルの記載内容が正となります。繰り返しになりますが、この記事の内容はAlex Ruizさんの個人の見解でGoogle社の見解を表すものではありません。
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